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2.資料8−3−1「議事概要(案)」について確認が行われ、了承された。
3.資料8−3−2「安全装置の設計」について近藤専門委員が説明を行い、以下の質疑が交わされた。
(1)ステンレスの材質をSUS316からSUS310Sに変更するのか。
 ・SUS310Sが一番耐食性があるが、SUS316にフッ素樹脂コーティングをするのも効果がある。どちらの選択も可能である。
(2)ラプチャーバルブについて色々な口径のものがあるが、ばねの強さによって開放圧が決まるのか。
 ・口径が大きい方が開放圧は高めに設定できる。但し、どの口径でも980kg/m2は設定可能である。
(3)海水ための直径が1mでは、事例によっては高さが3〜4mになるので直径を1.5m〜2mに広げるという説明だったが、実際に設計する段階では広げざるを得ないということか。
 ・そのとおりである。
(4)海水流が天井にぶつかって持ち上げる力は変更無いのか。
 ・今回、空気室に横から波が作用するとして水平波力を計算した。波高や周期、水深は変更が無いので垂直方向の水粒子速度は変化せず、従って持上げ波力は変化無い。
 ・合田式波圧力が下から作用し、空気室全体を持ち上げるとした場合も確認した方がよい。
(5)「衝突する海水流の作用」についての計算式は静的な力であり、速度が急に変化する力ではないと思うが。
 ・取扱いが難しい。海水が上昇するとき圧縮空気を更に圧縮するので、衝突速度があまり上がらないと思われる。
(6)海水流が天井に直接作用する設計は良いとは言えないのではないか。
 ・空気室の空気がクッションになっている。
(7)海水ための設定高さについて、海水ための設置面の高さか、容積としての高さか教えて欲しい。
 ・容積としての高さ(長さ)である。
(8)海水ための大きさについて、最大で2mとなっているが、小規模な灯台では設置スペースがとれない可能性があるのではないか。
 ・海水ための直径を大きくするか、容積の高さを高くするか、という問題になる。
(9)タービンに作用する許容圧力損失を考慮してパイプの直径を小さくすることによりパイプ内の海水流の損失を増やし、海水ための直径を小さくすることは出来ないか。
 ・現在パイプの直径を406mmとしているが、318mmで計算すれば、海水だめの直径はもう少し小さくすることが出来る。
(10)固定式波力を設置する場所によっては色々制約があるので、具体的に設置するときは高さや大きさの条件を合わせる、というのを明記した方が良い。
(11)海水だめに海水が入った場合はどうなるのか。
 ・海水がパイプを通るため、海水ための海水上昇速度はかなり下がる。従って空気

 

 

 

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